その裸の帝王、ライフンヌ2

母さんは幼くして両親を亡くした。

他に生き方を知らなかった母さんは、奴らに言われるがまま、身体を売った。

誰ともわからない男の子供を授かり女手ひとつで育てることを決意した。
12月24日
俺はこの世に生を受けた。

クリスマスイブに浮き足立っていた田舎町の片隅で、母さんは1人、大粒の涙を流しながら俺を抱きしめた。

俺は金を集め始めた。

金を集めることで母さんを感じられるような気がして、ひたすらに集めた。

ただ、真面目に働いているやつから金を取る事だけはしなかった。

ひたむきに頑張るその姿に、母さんが重なるからかもしれない。

この町の汚い金を集め終わった時、俺はこの田舎を仕切る裏のボスになっていた。

「つまらねぇ。」

どんな金を集めても、仲間が増えても、満たされなかった。

ある時、仲間の1人、銀髪が自慢のダンテが声を荒げて言った。

「ボス、相手を威圧するにはやっぱり半裸ですよ!」



熱意に押され、俺は不本意ながら半裸になった。

そして母を亡くした悲しみを消すために、また一つ、また一つと町を襲い金を集めた。

町を毒で侵すように、魔手を伸ばし、仲間を増やし、いくつかの町を手中に収め、勢力を広げた。

そして俺はポンドポーチへとやって来た。

ー続くー

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